こんばんは。ストロングおじさんです。
去る11月23日、サントリー様が開催したワールドウイスキー『碧Ao』のオンラインブランドセミナーに参加いたしました。今回はその様子をレポートいたします。
SUNTORY WORLD WHISKY 『碧Ao』とは?
『碧Ao』とはサントリー様が2019年4月に発売したワールドウイスキーです。いやいや、そもそもワールドウイスキーとは何やねん?と思う方もいらっしゃると思うので、説明しましょう。
実はなんとこの『碧Ao』、スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアン・ジャパニーズと世界5大ウイスキーの原酒を使用しているんです!
しかも、全て自社蒸留なんですよ!
2014年にサントリーがBeam社を統合しで、世界5大ウイスキーの蒸留所を保有するウイスキーメーカーになったことで、この商品は企画されたということです。
発売当初から、その豊かな味わいやカッコいいデザインやCM等で、話題になっております。
今回のセミナーって、どんなセミナー?
さて、今回はサントリー様からこの『碧Ao』のオンラインセミナーにご招待いただきましたので、2つ返事でOKしました!しかも、今回は飲み比べをするセミナーらしいです。
「ははぁ~ん、さては5つの原酒の飲み比べをするんだな。。。」と思っていると、サントリー様から荷物が届きました!
え~、中身はマル秘にしなくてはいけないので隠しておりますが、カッチョイイ箱に6本入りのウイスキーのミニボトルが入っていました!しかし、、、思っていた各原酒の飲み比べセットではなく、、、
なんと、『碧Ao』からウイスキー原酒を一か国ずつ抜いたもののセットでした!!
うーむ、これはしてやられた。。。てっきり、各国原酒を単独で飲むものだと思っていたが。。。
しかしまぁ、あのサントリー様のことだ。きっと何か意図があるんでしょうね。まずは純粋に、セミナーを楽しんでいきましょう!!
それでは準備完了でセミナーの開始を待ちましょう!ちなみにこちらの6脚のテイスティンググラスもサントリー様のご提供なんです!!
太っ腹すぎますね(涙)
『碧Ao』のセミナーが始まった!
さて、そんなかんなでセミナーが始まりました!
飲み比べの前に、サントリー様から『碧Ao』の概要の説明があったので、そちらも簡単に触れていきましょう
こちら、『碧Ao』のアプローチのご説明です。従来のブレンデッドウイスキーの考え方は"調和"ということです。
一方、5大ウイスキーをブレンドした『碧Ao』は、更にそこに個性を重ねるという思想です。確かに、せっかく5大ウイスキーを集めたのに、個性が埋もれたらつまらないですもんね。
でも、やりすぎるとスーパースターばかり集めた期間限定ユニットみたいに、なんとも微妙なデキになりそうです。この個性をうまく調和させられるのか!?
続いて、碧の名前の由来やデザインの説明がありました!『碧Ao』の不思議な5角形のボトルには、こんな意味があったのですね~
こちらは『碧Ao』の評価されているポイントだそうです。
味わいの面は高評価で、リピーター率は70%とのこと!これはすごいですね!(多分)
『碧Ao』の購入理由は「世界5大ウイスキーをブレンド」していることがトップ!やはり、皆さんこの贅沢なコンセプトに惹かれるんでしょうか?
と、他にも色々ご説明いただきましたが、このくらいにして次の飲み比べパートに行きましょうか!
いよいよ飲み比べ、、、とその前に!
さて、飲み比べのパートの進行はチーフブレンダーの福與さんが務められます。あのサントリーでチーフブレンダーまで上り詰めるなんて、、、一体どれだけすごい方なんだ。。。
そして、福與さんから『碧Ao』の開発時の色々な話が語られます。
やっぱりね、5大ウイスキーを重ねるってこういうことですよね。例えるなら、上記のように個性の違う楽器がぶつかりあうような感じかと
しかしながら、これを一つのウイスキーに仕上げるということは、この個性のぶつかり合いをハーモニーにしなくてはいけないんですな。
うーむ、、、奥が深い。これは相当難しいことでしょう!
そしてこれが、実際に『碧Ao』の中身開発において苦労したことらしいです。やはり、5大ウイスキーを重ねるなんて、誰もやろうとしなかったことで、未知数の部分が多かったようです。
しかし、それを実現したのがサントリーのブランド技術ことなんでしょう!
でも、そんな厳密なバランスでできたウイスキーから、一か国抜いたらどうなっちゃんでしょうね。。。って、あっ!!!
確かに、一か国ずつ飲むより抜いたほうが気になるわ!
こういうことかよ!と、福與さんにのせられたことで、今度こそ飲み比べにいきましょう!!
今度こそ飲み比べだ!!
さて、ここからは順番に飲み比べていきますよ~!
①レギュラーの『碧Ao』
まずはレギュラーの『碧Ao』からです!
そのお味は、、、ふむ。やっぱり結構スモーキーさを感じるんですよね。そこまで強いスモーキーではないんですけど、やっぱりスコッチの骨格があるという感じ。
あとは引き締まった味わいの中にも、やっぱり甘味というかなめらかや優しさもあり。これはバーボンとジャパニーズ?
あれ?カナディアンとアイリッシュはどこ!?
と思っている間に解説に!
『碧Ao』はこれまでハイボールでしか飲んだことなかったので、初めてストレートで飲んで考え込んでしまいました!!
こちらが福與さんのありがたい解説!あぁ、なるほど、余韻の部分の「甘さとスモーキー、スパイシー・ウッディが複雑に絡み合いながら心地よく続く」というのはよくわかりますねぇ。
さて、ここからが本番!各国ウイスキーを除いたやつを飲み比べていきましょう!
②スコッチ除き
まずはスコッチ除きですね。『碧Ao』はそれなりにスモーキーさがあるけど、あれはやっぱりスコッチ由来なのかな?
さて、飲んでみると。。。
あれ!?何か平坦!
豊かなハーモニーの『碧Ao』から一転、なんか深みがなくなったような。スッキリしたというか。スモーキーさも少なくなり、飲みやすいけどなんか平坦ですね
スコッチ除きの解説がこちら。「複雑さが相対的に減る」「若干軽い味わいでやや平坦」。。。結構、僕の感想当たってない!?
しかし、一個抜くだけでかなり違うと実感しましたわ。個々のウイスキーの役割を確認するためには、単独で飲むんじゃなくて、一個抜くほうが確かにわかる気がする!これはすごい!!
ちなみにこちらが福與さんからのスコッチ役割のご説明。スモーキー、スパイシー、厚み。これは分かりやすいですね!
③アイリッシュ除き
さて、お次はアイリッシュです。『碧Ao』で飲むとアイリッシュの個性がどこにあるかわかんなかったけど、抜くことで逆に見えて来たりするかな?
さて、飲んでみると。。。
うーん、なんか甘い!?
いや、あんまり自信ないけど、相対的に甘く感じるかな。ということは、アイリッシュは辛口や渋みの役目なんだろうか?うーむ。。。
「香り立ちが弱い」とか味わいが「シンプル」ってのはなんとなくわかる気がする。その分、甘さを強く感じたのかしら?
でも、余韻は「シャープな残り方」というのはわからなかったな。。。
アイリッシュの役割がこちら。うーむ、アイリッシュが複雑さをもたらしているのか。何とも難しい。。。
④アメリカン除き
さて、続いてはアメリカンです!バーボン好きとしてはこれは外せない!ズバリ、当てるわよ!!
さて、飲んでみると。。。
あー!物足りない!!
これはすぐわかった!コクがありやや甘めのウイスキーが好きなので、『碧Ao』は僕がいつも飲んでるやつより硬派めなんですよ。でも、バーボンの甘い香味の骨格があるから、美味しいと思えるんですが、それが抜けちゃった感じ!かなり地味目になった。
これが違いですね。やっぱり「甘柔らかい華やかさが減少」とか「バニラ様が減り、異なった甘味に変化」とか、わかるな~!ちなみに原酒はおなじみジムビームのバーボンです。
これがアメリカンの役割ですね!やっぱりバーボンの良さは香りの広がりと甘い香味よね~。さすが私、、、と思ったけど、まぁ、バーボンは個性が強いから誰でもわかるな。。。調子にのってすみません。。。
⑤カナディアン除き
ふむ、次はカナディアンか。。。普段からあんま印象ないから、どうですかね?
さて、飲んでみると。。。
うーん。。。これはこれでありじゃね?
何と言うか、レギュラーと飲み比べると確かになんか違うんだけど、違いがうまく説明できない。このカナディアン抜きがレギュラーと言われると、なんかそれはそれで別に違和感ない感じか。。。カナダの蒸留所の皆さん、なんかすみません。。。
これが違いですか。うーん、なんかサントリーさんも他のに比べて、語彙が少なくて端的じゃないか。。。
まぁ、総じて言うと、「硬い」「ヘビー」「ドライ」等、ややハードな味わいになる感じですね。言われてみるとそうだけど、それはそれで良い点な気もする。
役割がこちら。柔らかな香り・味わいか。まぁ、個性派集団の中に調和的役割を担ってるんですかね。原酒もグレーンですしね。確かに、少し柔らかみが出してます
⑥ジャパニーズ除き
最後はジャパニーズですね!ジャパニーズを一番飲むから当てたいけど、一番飲む分色んなの飲むからそもそもジャパニーズの個性って何よ?と思ってしまう。
自信ないけど、飲んでみよう!
さて、飲んでみると。。。
あぁ、、、これはもうわからんね。
なんかカナダと同じで大きくは変わらん感じ。でも、カナダ除きに比べると、ゴツゴツしてるんですかね。スモーキーさとか、苦味とかが、なんか目立つ?いや、やっぱりわからん!
でも、カナダと違って、これは製品としては成立しない違和感があるなぁ。
これが違いです。うーん、当たらずも遠からずな感じ?
「バラバラと香りが出てくるイメージ」っていうのが、感じたゴツゴツさかな?
ジャパニーズの役割は味わい全体をまとめることらしい。調和の役割はカナダでなく、こちらだったか。まとめ役がないから
、個性が突出してゴツゴツ感がでたのかしらね?
ちなみに、山﨑のシェリー樽モルト原酒と白州のスモーキーモルト原酒を使ってるんだって。
豪華すぎるまとめ役だなオイ!
まとめ
こちらがまとめでございます。はぁ、、、いずれもウイスキーにそれなりに備わっている要素ですけど、それを5大ウイスキーからとってくるというのは非常に豪華ですね。
そしてそれをうまくまとめるんだから、サントリーのブランド技術は本当にスゴイ!
個人的には、スコッチ、アメリカンはやはり個性が際立っており、すぐにわかる感じでした。
一方、カナディアン、ジャパニーズはやや控えめな個性でしたが、まぁ、役割を考えると納得ですね。
あと、アイリッシュだけは解説を聴いてもピンとこなかった。甘いと思ったんだけど、それとは違うようで。うーむ、アイリッシュもっと飲んで、勉強します涙
ちなみに、それぞれの原酒の構成は下記らしいです。サービス精神旺盛なサントリー様、こちら大公開OKなそうなので、載せておきますね
最後に
えー、今回も非常に楽しいセミナーでした。5大ウイスキーを贅沢にブレンドした『碧Ao』、その各国の原酒の役割が、抜いたものを飲むことでより説得力をもって感じられましたね。これはいや、ほんと。
「バーボンってやっぱ甘くてコクがあるよね~」ではなく、「バーボン抜くと甘さとコクが物足りね~!!!」というほうが、なんかパッション感じません?
ないことで、そのありがたみというか、バランスに欠けてしまう部分を求める渇望が湧いてきます。
尚、このイベント当日より一般向けの『碧Ao』の飲み比べキットも発売されたようなんですが、、、イベント終了後に見たら既に売り切れておりました(涙)
いやー、今回は運が良かった。ゲットできた方は、是非この違いを楽しんでみてください!(私のような素人丸出しの感想ではなく、ガチで)
それでは、今回は一旦〆ます!正直、RTDほどウイスキーに感度があるわけではないので、検討違いな発言もあったかもしれませんが、個人的にはRTDの飲み比べをする時と同じくらい向き合ったつもりです!!
セミナーにお誘いいただいたサントリー様、読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました!
番外編:ハイボールで飲み比べてみた!
さて、ここからは番外編です。イベントではストレートや加水で飲んだんですけど、やっぱり私は普段ウイスキーはハイボール党なんですよね。
普段飲みなれてるハイボールで飲んだほうが、やっぱ自分には分かりやすいんじゃないかなと思うわけですよ
と、いうわけで、後日こんな感じで用意して、今度はハイボールで飲み比べてみた!
尚、ウイスキーの味わいの違いをしっかり感じるため、1:3.5くらいの濃いめで割っております😤
①レギュラーの『碧Ao』
まずはレギュラーの、5か国の『碧Ao』でいきます!
なんか、ハイボールにすると甘さや柔らかさが開きますね。
ストレートはもう少しスモーキーが優勢だったけど、ハイボールはスモーキーを維持しながら、後味がメチャクチャ柔らかく、メローな余韻もありますね
これは美味しいですわ!いつもはもう少し薄めで割って飲んでたけど、濃いめのほうが甘さがしっかり開いて好きですね。何やってたんだ、今までの俺。。。
②スコッチ除き
続いてはスコッチ除き!
うーん。。。なんか一気につまらなくなった印象。悪くはないんだけど、チープ感が出てきたというか。。。
香りが弱いし、やや甘さが悪目立ちします。レギュラーはスモーキーのアクセントがあるから、甘さがスッキリ感じられれたのかな?甘さが前面にでて、うーんという感じ。
③アイリッシュ除き
今度はアイリッシュ除き!
うーむ。。。なんというか、ビックリするくらい平坦ですね。。。
スコッチのスモーキーさも、バーボンの甘いコクもあるはずなのに、ここまで平坦になるんでしょうかね?
先入観無しで飲めば、スッキリ飲みやすいハイボールではあるけど、4大ウイスキーを使ってこれだと、ちょっと寂しいですね。
ストレートで感じた甘さはどこへ一旦でしょう?気のせいだったかな😭
④アメリカン除き
アメリカン除きもいきましょう!
あー、これ結構渋くないですか?スモーキーだし、スパイシーかつ苦みを感じる辛口の味わい。ストレートだと物足りなさがメインだったのが、ハイボールだと少し攻撃的に変わるっていうのかな。
でも、なんか後引く味っていうのが、何とも面白いですな笑。嫌いになれない味。
⑤カナディアン除き
続いてはカナディアン。ストレートだと意外といけたカナディアンだけど、どうかと思ったが、、、うーん、これも意外とイケるのがカナダの皆さんに申し訳ない!
ずっしりした辛口だけど、渋みや苦味のいやな要素は感じないんですよね。アメリカン除きだとトゲトゲしかったのに。
アメリカンの柔らかさや甘さの、影響力が偉大ってことですかね?
⑥ジャパニーズ除き
最後はジャパニーズ除きですね!
うーん、、、これやっぱもうわからん!これがハイボールではレギュラーを除いて成立してる気がしますね。だからといって、すごくうまいんじゃないけど、なんかなぁ。
まとめ役がいなくてストレートだととっちらかったけど、炭酸で薄められると意外と薄められるんかなぁ。。。
でも、後味のメローな感じが足りないので、やっぱり飲むならレギュラーという印象でした!
まとめ
ストレートはなんだかんだで個々の製品でも成立してた感じがしたんですけど、ハイボールだと弱いところは消えて、強いとこは目立って、より差別化された感じがしますね。
これが僕がハイボールを飲みなれているせいなのか、炭酸で割った影響なのかはわかりませんが、ストレートと印象が大きく変わったのは確かです。
是非、今後飲み比べるみなさんには、ストレート、ハイボール、もしくは他の飲み方?含めて、多面的に飲み比べとを楽しんでいただければ幸いです!
それでは、現場からは以上です!良い『碧Ao』ライフを!!
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