こんばんは。ストロングおじさんです。
今回は自作の「うまみエキス」でレモンサワーをつくってみたいと思います。
「うまみエキス」とは?
そもそも、「うまみエキス」とは何ぞや?という方もいらしゃると思います。「うまみエキス」とは、2020年4月にリニューアル発売されたキリンビールのストロングチューハイ『キリン・ザ・ストロング』、、、いや『麒麟特製ストロング』なのか?
うーん、正式名称がどっちかわからないので、以下『キリスト』と呼びましょう。
そんな『キリスト』に使用されている柑橘系のうまみ成分が「うまみエキス」なのです。
この柑橘のうまみが凝縮された「うまみエキス」を加えることで、味わいやコクを引き立てると同時に嫌なアルコール感をマスクキングできるとのこと。美味しくて酒感が少ない『上質なストロング』を目指して開発されたそうです。
実際、リニューアル後の『キリスト』の評判はとてもよく、リニューアル後の2020年4月の出荷量は前年比170%となったとか。
確かに、リニューアル後の『キリスト』は私が飲んでも美味しいと感じます。
王道のレモンはもちろん、柑橘のピリッとした味わいが効いたドライ、強炭酸との相性が抜群のコーラ、と、いずれもストロングながらお酒感が少なく、爽やかなだけじゃない奥深い味わいがします。リニューアル、大成功ですよね。
さて、そんな新星『キリスト』のうまさの秘密である「うまみエキス」ですが、どうやってつくってるんでしょうか?聞くところによると、複数の柑橘成分を12時間以上煮込んだらしいんですが、、、と思ったら、Youtubeにイメージが載っていました。
・・・なるほど。ほんとに柑橘をグツグツと煮込んでるんですね。「果実は熱でうまくなる」、、、か。
柑橘系のチューハイといえば、果実のフレッシュさをいかにキープするかがポイントだと思ってたけど、煮込むことでホントにそんなうまくなるんですかね?所詮、隠し味的に効かせているものを大げさにいっているだけでは?
ならば自分で試してみよう!と思ったことが、今回の企画の背景です。
「うまみエキス」を作ってみた!
さて、それでは「うまみエキス」を作っていきます。とはいったものの、「複数の柑橘を12時間煮込む」ということ以外、情報ないんですよね。
「複数の柑橘ってそもそも何使えばいいの?」、「それぞれの分量は?」、「煮込むのは水でだけでいいのか?」と、色々疑問が湧いてきます。。。
ですが、持ち前のストロングな探求心を活かして、何度か作ってみました。4回ほど試作を重ね、なんとなく自分の中でのベストレシピみたいなのが出来あがりました。
それでは、作り方を紹介しましょう。
まず柑橘です。「複数の柑橘成分」というのでレモンのみでなく、ライムや和柑橘も試したんですが、結局レモンのみが一番しっくりきました。ということで、おじ流の「うまみエキス」はレモンのみです。
それなりの分量が取りたいので、レモンは中程度のサイズなら3つ、小サイズなら4つ使います。皮ごと使うので、もちろんワックスや防カビ材等は使用していないレモンです
また、一つ疑問がに思ったのが、皮と果肉の間の白い部分を使うかどうか?キリンさんのオリジナルは下記の通り丸ごと使ってるようですが。。。
ここ、苦味やえぐみが出やすいので、漬け込み系のレサワを作るときなんか、取り除かれることも多いんですよね。私も漬け込み系の時は除いてます。
でも、これを除くとイマイチレモン感というか苦味が物足りく感じなかったので、結局使うことにしたんですよね。煮込む場合だと、意外とえぐみは強くですぎないよう。
と、いうわけで、丸ごと輪切りにしてつくっていきます!
さて、煮込んでいきます!水はたっぷり、どうせ蒸発するので、1.5リットルくらいいれます。
蓋をするのが正解かわかりませんが、水がどんどん飛んでいくし、レモンの香気がなんとんなく逃げる気がするので、蓋をします。
さぁ、ここからはひたする12時間煮込むだけのクッソ単調な作業なので、パワポで早送りしますよ!
6時間の見た目の変化はこんな感じ。ぶっちゃけ、「あぁ、、、そう、、、」って感想ですよね。
煮込むごとにレモンが少しづつ崩れ、液が茶色っぽくなっていきます。1-2時間ではホットレモン水という感じですが、3時間後くらいから苦味が効いた感じになります
さらに6時間で計12時間!レモンがぐっちゃぐちゃになっていきます!キリンさんのCMみたいに映えることは決してありません!
正直退屈で、「何やってんだコイツ?」という奥さんの目も痛いですが、これもうまいレサワを飲むための成長痛!さぁ、12時間煮込んだうまみエキスを濾していきましょう!
ろ、まぁ、濾すといっても、雑にざるを通すだけなんですけど。。。しっかし、映えないなぁ。。。
さぁ、これが濾したうまみエキスです!
・・・これほんとレモンか?私がだし巻き卵をつくる時にとるだしに似てますね。某記事で見たキリンさんのうまみエキスはもっと透き通ってキレイだったけど。。。多分、ろ過の技術とかがすごいいんでしょうね。
これがエキスの色を時間で追ったものです。順調にだしが濃くなっていってますね!(違う)
そんなかんなで、最終的には小さめのレモン4つを12時間煮込んで、50mlくらいの「うまみエキス」を抽出しました!
途中は水を足し足しで良いけど、最後は煮詰めて濃縮しましょう。
正直、このまま飲むと、苦味が強く、レモンの香りは確かに感じるんだけど「うまみ」というには正直疑問です。やっぱり、作り方にもっと色々秘密があるのかな?と思ってしまいます。
しかし、肝心なのは「レモンサワーにしてどうか?」です!それでは、実際のこの「うまみエキス」を使って、レモンサワーを作っていきましょう!
自家製「うまみエキス」でレサワを作ってみた!
さて、今回のレサワは『麒麟特製ストロング 追いレモン潤沢仕立て』を参考に「うまみエキス」をいれたベースにレモン果汁を「追いレモン」するレシピとします。
「うまみエキス」無しと有りで味を比べて、「うまみエキス」の効果を確かめましょう!
まずはグラスに氷とお酒を用意。使うお酒は『キンミヤ焼酎』です。できる限りピュアなお酒のほうが、効果を確かめやすいですからね!
これに、右のグラスにはうまみエキスを入れます。エキスの濃さにもよりますが、今回はBARスプーン一杯ぐらいいれてます。
さぁ、そして炭酸水を注ぎます。少量の添加でも、色の違いがハッキリしてるなぁ~。
そしていよいよ、追いレモン投入!
あの汚い自家製「うまみエキス」が、レサワにすると一転美味しそうになるな~!
はやる気持ちを抑えつつ、それではいよいよ実飲にうつりたいと思います!!
自家製「うまみエキス」入りのレモンサワーを飲んでみた
まずは、比較用の「うまみエキス」が入っていない普通のレサワを飲みましょう。
うん、フレッシュ感のある普通のレサワですね。うまいです。レモンは軽く搾っているだけなので、後味ではレモン感が薄れ、酒感が結構強い感じですね。
まとめると、飲み口でファッとレモンが香り、後味には酒感が残る感じのレサワです。
続いて、レモンを煮込んだ「うまみエキス」にさらに「レモン果汁」を搾った『追いレモン潤沢仕立て』仕様のレサワです。
うまみエキスで本当にレサワがうまくなるのか。。。その味わいは。。。
!!!!!
全然違う!!!!!
全然別物になってる!!!!!!!!
特に変わった点は、大きく下記の2つです!
まずはレモン感の変化!トップでフレッシュに香るのみでなく、苦味を伴うレモンの香りが最後まで持続するんですよね。フレッシュさや酸味のみでなく、苦味もほのかな渋みも、レモンのうまみを全て味わっている感じです。
うまみエキス単体ではわからなかったうまみが、レモン果汁と合わさることで出現しました!
そして、もう一つの効果は酒感の喪失!後味にしっかりと感じた酒感が「うまみエキス」入りだとほとんど感じない。苦味の効いたレモンの余韻が残る、奥深いけど酒臭くないレサワになりました!!
奥深い上質な味にする、嫌なアルコール感を消す、というのが「うまみエキス」の効果だとキリンさんが言っていましたが、まさにその通りだな。
すごいなー、「うまみエキス」と「レモン果汁」の2つのレモン成分による効果。さすが『ダブルレモン!』、、、ではなかった『追いレモン潤沢仕立て!』ですね!
最後に
いかがだったでしょう。ぶっちゃけネタでやってみたんですが、思いのほか「うまみエキス」がレサワに新たなに個性を与えるので、何度も作ってみちゃいました。
これを機に、是非皆さんも自分でうまみエキスをつく、、、るのは面倒なので別におススメしないです。普通に『キリスト』を買って飲んだ方が良いです。
しかし、私は今回実際に比べて『キリスト』の何とも言えない独特の深いレモン感が、「うまみエキス」によるものだと心から実感しました。缶チューハイ研究家としてはそれが収穫ですね
近年、缶レモンサワーは色々進化していますが、「うまみエキス」により『キリスト』はさらなる進化を遂げたと言えるでしょう!
それでは、今回の記事にはここまで!読んでいただき、ありがとうございました!!
うまみエキスレモンサワーにて、乾杯!!